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「おもかげ色の空」―かぐや姫

空の色っていえば、どんな色を思い浮かべますか。

えっ、なんですか?
空の色だから、空色に決まってるって…? (^^ゞ

はい、まあ、そういったご意見も、きっと出るだろうと覚悟はしてましたよ。
人間、長くやっていると、そんなもんですよね。(笑)

良い意味では、世の中を達観しているといいます。
悪くいえば、メンドくさがりの単なる開き直り。(笑)

まあ、長い人生、開き直りが必要なときがありますから、ここはヨシとしておきましょうか。(笑)

でもそれでは、ここでは話しがすすみません。(笑)
ここは、代わって調べていきましょう。

まず、話のとっかかりに、空色という言葉を、国際標準語の英語でいうと、どうなのかを調べると、「sky blue collar」…、やっぱりそのまんまですか。(笑)

それじゃ、世界の人口の約四分の一、10億人が話すといわれる中国語ではどうなのかというと、「天藍色」…、やっぱりそのまんまやね〜。(笑)

まあ、日本語でも、一般的に空色と言えば、晴れた青空の色、薄い青色ですからね。

この同じ地球に住む人類としては、民族や地域が多少変わろうとも、空の青さはみな共通なんですね。

でも、同じ空の色でも、それを見る人の境遇や状況によっては、さまざまに変化します。

運動会の徒競走のスタートの順番を待つときに、緊張と期待とに、胸躍らせて仰ぎ見た、晴れ渡った秋空の透き通るような空の色。

優しい日差しの中での遠足のお弁当、一緒に食べるグループの中に淡い想いを抱いた好きな子がいるだけで、なぜか幸せを感じて見上げた空の色。

ひとり、またひとりと、友達が帰っていく公園で、長く伸びた自分の影と一緒に見た夕焼け空の色。

野辺の送りの帰り道に、青空が、さらに蒼く蒼く、晴れ渡って、一筋のひこうき雲が見えた空の色。

渡しそびれた手紙を投じたキャンプファイアーの炎が、篝火のように燃え上がり、火の粉が蛍のように風に舞って、見あげた夜の空の色。

傷心の心を抱えたままに、降り立った朝まだきの駅で、いまにも降りだしそうな気配の朝焼けの空の色。

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうんと…、頷いてますか?

そう、誰にでも、このような空の色を見た似た記憶があるものなんでしょう。

(^^?) えっ、でも、具体的過ぎるから、これみんなマスター(館長)の体験談とちゃうかって?

まっ、空…、そら…、そうかもしれませんな。(笑)

   別れた時 おもかげ色の空を忘れました
   飲みかけのグラスに映った 空を忘れました

しかし、おもかげ色って、どんな色なんでしょう。
ぼくは正直いって見たことないです。(笑)

やはりセピア色なんでしょうか。
でも、「おもいで」と、「おもかげ」は違いますから、すべてがセピア色でもないようです。

漢字の面影色ならば…ひょっとして、1967年(昭和42年)当時放映されたテレビドラマ「仮面の忍者赤影」の赤影さんや白影さん、青影さんに聞けば教えてもらえるのかもしれません。

えっ、突然なんで赤影やねんって…、いや単に、面影と赤影の、影つながり…「おもかげ」というより、「おもいつき」、だけなんですがね。(笑)

それにしても、「仮面の忍者赤影」で、白影役をされた牧冬吉さんが1998年(平成10年)67歳で、赤影役の坂口祐三郎さんが2003年(平成15年)61歳で亡くなられましたが、お二人とも亡くなる前まで、忍者ドラマ当時の面影はありましたよね。

そういえば、「仮面の忍者赤影」のほか、「鉄人28号」「魔法使いサリー」「バビル二世」「三国志」などのアニメの原作者、漫画家の横山光輝さんも、2004年(平成16年)に亡くなられました。

そして、青影役の金子吉延さんも…。

手裏剣しゅしゅ しゅっしゅしゅ〜 赤影は行く〜♪
おっと、☆ ̄(>。☆)いてぇ 「青影参上!」 ってか。

すっ、すいません、青影の金子吉延さんっすよね。
まだ、たしか、ご健在っすよね…。(笑)
なんてたって、昭和30年(1955年)生まれ、まだ若いんですから、だいじょ〜ぶ!!。(笑)
これに思わず、鼻に手をやって反応した人も同世代ですから、まだ、だいじょ〜ぶ!!(笑)

…とっ、面影に、はなしを戻しましょう…(^^ゞ

やはり、ここは、面影について、「伊勢の影丸」に…って違った、「伊勢の正やん」こと伊勢正三さんに、神田川にかかる橋、面影橋の橋の上で、尋ねるのがいいでしょうか。(笑)

     窓の下には神田川
     三畳一間の小さな下宿
     貴方は私の指先見つめ
     悲しいかいって聞いたのよ
                    「神田川」  かぐや姫

あるいは、ちょっとマニアックに、面影橋から天満橋まで足を伸ばして、及川恒平さんに、情報料として六文銭くらい渡せば、教えてもらえるのかもしれません。(笑)

     面影橋から天満橋  
     天満橋から日影橋
     季節はずれの風にのり
     季節はずれの赤とんぼ
                   「面影橋から」  六文銭

おっと、面影橋といえば、さらにルール無用のマニアックな方もおられるでしょうね。(笑)

     ルールも友達も約束も
     みんな捨てて
     あぁ このまま抱いていたい
     面影橋で
                   「面影橋」  N.S.P

さて、この話しについてこれた方は、かなり○△□な人です。(笑)
ついてこれなかった人も、落胆しないようにね。
それがフツ〜なんですから。(笑)

さて、いよいよ本題の、飲みかけのグラスに映る空、の考察をしましょう。
…って、前口上でここまでひっぱったのかぁ。(笑)

まず、空が映っているということは、このグラスは、戸外で飲んでいるグラスなのでしょうか。
それとも、窓際だったのでしょうか。

あまり、窓際とか、生え際の話なんぞは、この際、危険が危ないことになりますのでやめときますが、いずれにしろ、空が映る前に、蚊やハエ、ゴミが飛び込んできそうです。(笑)

しかし、青い空が映るなら、これは青いグラス。
これが、ほんとのブルーグラスってことでしょうか。
どうりで、この曲が、ブルーグラスっぽい?(笑)

ちなみに、ブルーグラス(bluegrass)は、ギター、バンジョー、マンドリンなどのアコースティック弦楽器を中心とした素朴で陽気な米国南部のカントリー音楽です。

なお、ブルーグラス(blueglass)と書けば、青いガラスの器になってしまいますので注意してください。(笑)

また、ブランデーグラスですと、こ〜れで、およ〜しよ〜♪となってしまいますので、要注意。(笑)

さらに、グラスにワインを注げば、♪あの消えそうに〜燃えそうな〜ワインレッドになってしまって、違う曲になっちゃいますので、このへんで〜ご勘弁。(笑)

   なぜかさびしい夕暮れ時 風が止まり
   そんな時にふと思い出す
   やさしかった人を

凪という言葉があります。
部首の几(かぜかんむり)の中に、止まると書いて、「なぎ」と読む、わっか〜りやすいですね。(笑)

気象学的にいえば、風というのは、気圧の高い方から低い方へ、気圧の違う空気が水平に移動する現象で、つまりは風は気圧差によって生じます。

気圧差の生じる原因には、いろいろとあるのですが、一般によく知られているのは、海風と陸風です。

日中には、気温の低い海上から、気温の高い陸地に向かって海風が吹き、そして、夜になると、放射冷却により陸地のほうが海上よりも気温が低くなるため、暖かい海上で空気が上昇し、陸地では空気が下降して、陸風が吹きます。

そして、朝方や夕方は、海風、陸風が入れ替わるときで、ちょうどバランスがとれて、風が止まる、つまり無風状態の凪になり、朝凪、夕凪と呼ばれます。

台風のような強風ばかり吹いていては、休むところがなくて、疲れきってしまうものですが、しかし、一方、風が無いというのは、非常に穏やかな感じがしますが、それも、ひとときだからこその話しです。

     君の影が揺らいで落ちて
     風が止まる
     僕に見えないものが見えたね
     だから急に黙った 紅い夕陽が
     君の涙に沈んだ
                           「夕凪」  さだまさし

ずっと、凪が続けば、空気は澱んでしまい、また、なにも進展することがありません。

恋愛に限らず、人間関係というものは、風と凪の関係のように、なんらかの緊張と緩和が繰り返されるからこそ、継続し、持続できるものなのです。

     君は信号が待ち切れない様に
     向こう岸に向かって駆けてゆく
     銀杏黄葉(もみじ)の舞い散る交差点で
     たった今風が止まった
                     「晩鐘」  さだまさし

だから、少しくらいの風が吹いたって、右往左往せずに、風に吹かれてみるのもいいさと、鷹揚(おうよう)に構えてみることも必要です。

そして、また風が止まったときは、ただ安らぐだけでなく、それが怠惰なよどみにつながらないかを、見極めることが大切なことになります。

   いつか君が忘れていった レンガ色のコート
   僕には少し短すぎて とても着れそうにない
   想い出として 君はここにおいてゆこう
   部屋のあかり消しながら
   また会うその日まで

そして、風が止まったままで、やがて、すべての動きが止まってしまって、なすすべもなく立ち尽くすのならば、もはや古いコートにしがみつくのではなく、想い出にしてしまって、新たな風に向かって、旅立つときと考えてもいいのではないでしょうか。

風を待つのではなく、自分が動けば、また風も生まれることがあるのですから…。

想い出には、またいつでも会える…。
また会うその日まで…。



「神田川」の大ヒットでメジャーになる直前のかぐや姫セカンドアルバム「かぐや姫おんすてーじ」に収録されているのがこの曲です。

伊勢正三さんの作詞、南こうせつさんの作曲という組み合わせで、伊勢さんの切ない歌詞に、こうせつさんのアップテンポの明るい曲が調和して、いかにも、初期の頃のかぐや姫らしさがよく出ている名曲です。

出だしのフレーズ、「わっか・れぇ〜・たっ・とっき〜」を歌うときなんて、思わず、体を揺らしてリズムを取ってしまうほどに明るいです。(笑)

さらに、エンディングにおけるリズミカルな「部屋の〜あかり〜消しな〜が〜ら〜また会〜うその日まで〜」のフレーズは、もはや、大合唱曲となっており、カラオケボックス宴会でのラスト曲にも最適ですので、必ず練習しておきましょうね。(笑)

ただし、この曲で演歌や民謡のような手拍子はやめましょうね、まず、お年がばれますから。(笑)

(初稿2004.11)


おもかげ色の空

作詞 伊勢正三
作曲 南こうせつ

別れた時 おもかげ色の空を忘れました
飲みかけのグラスに映った 空を忘れました
あの日の君は 笑いさえもうかべていた
まるでぼくの後姿に
よろしくと言いながら

通り過ぎる風 それが季節 とても寒い季節
ガラス窓のすき間みつけては せまい部屋の中へ
なぜかさびしい夕暮れ時 風が止まり
そんな時にふと思い出す
やさしかった人を

いつか君が忘れていった レンガ色のコート
僕には少し短すぎて とても着れそうにない
想い出として 君はここにおいてゆこう
部屋のあかり消しながら
また会うその日まで

また会うその日まで
また会うその日まで

1972年(昭和47年)
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