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「神田川」…大阪にずっと住んでいるぼくにとって、「神田川」という川が、いったい、どんな川なのか、知りませんでした。
この曲によって、はじめて東京に、「神田川」という川があるのを知り、そして、「神田川」が東京都の中心部を、ほぼ東西に流れ、かの名曲「春のうららの〜♪」の、隅田川に注いでいる川で、上流部を神田上水、そして、中流部を江戸川と言ういうことを知ったのは、ずいぶんと、あとのことです。
社会人なって、初めて、花のお江戸の「神田川」を見ました。
べつに学生街の近くの三畳一間の下宿から見た訳ではなかったけれど、なにか淀んで汚かったのだけ覚えています。
でも、なぜか違和感は感じなかったのはなぜでしょうか。
若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方の優しさが恐かった
誰がなんといおうと、この曲のいのちは、この歌詞、フレーズの存在に尽きると思います。
このフレーズは、作ろうと思っても、絶対に真似できないな…。
…と思っていると、あるとき、南こうせつさんが、この歌の隠れたメイキング話しをしてくれていました。
それは、作詞家の喜多条忠が作詞しているときに、詰まって、南こうせつに電話をかけてきて、最後のフレーズ…ただ貴方の「○○」が恐かった…の「○○」が思い浮かばない、なにか良い言葉はないかと、相談してきて、合作したのだと言ってました。
恋愛未熟のものにとっては、「ただ貴方の優しさが恐かった」というような、目を開かせるようなこのフレーズが、このような単純なメイキングとは意外でした。
貴方はもう捨てたのかしら
二十四色のクレパス買って
そして、これも、いつか南こうせつさんが言ってた受け売り。
このフレーズのせいで、かぐや姫は大ヒットしたこの歌を、NHKでは歌わせてもらえずに、その年の紅白歌合戦にも、とうとう選ばれなかったそうです。
その理由は、歌詞にある「クレパス」は、商品名であるから、公共放送としてのNHKとしては、商品のCMになるから、クレヨンと一般名詞に読替えて歌わなければ駄目というものでした。
確かに、「クレパス」は、クレヨンとパステルの合成造語であり、大阪に本社のある「サクラクレパス」という会社の商品名でした。
そう言えば、NHKが「エレクトーン」というのはYAMAHAの商品名だから、電子ピアノと読替えていた時代のことですね。
そうそう、ついでに言えば、山口百恵さんも、民放だと、「〜真っ赤なポルシェ〜♪」と歌ってましたが、NHKでは、「〜真っ赤なくるま〜♪」と、読み替えて、歌ってましたよ。(笑)
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
貴方は私の指先見つめ
悲しいかいって聞いたのよ
若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方の優しさが恐かった
この曲もギターなら、アルペジオの腕前の見せ所のある曲です。
かって、コンサートで、この曲をコピーしたことがあります。
原曲のヴァイオリンの部分は、サイドギターがピックでトレモロで演奏を受け持ち、メインギターがアルペジオで入っていくと、場内はシーンとして聞きほれてくれます。
もちろんコンサートと言っても、公立高校の文化祭でのお話し。(笑)
そして、最後は、多少クサクても、「わぁ〜かぁ〜かぁ〜あった〜あの頃〜」、と皆で合唱しました。
でも、高校三年のとき、あの頃に思い浮かべた、「若かったあの頃」って、いったい、いつ頃のことだったのかなぁ。(笑)
(初稿1999.10 最終改訂2001.6) |