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結婚するって本当ですか」―ダ・カーポ

わが国の少子高齢化社会が、予測をはるかに超えて、進展しているのは、いわゆる晩婚化、あるいは未婚化、さらには非婚化現象が急速に進んでいるからだそうです。
「結婚適齢期」という言葉がすたれ、若い男女が、長く交際は続けても、なかなか結婚しない…あるいは、もとから結婚しない男女が増えているそうです。

  雨あがりの朝 とどいた短い手紙
  ポストのそばには 赤いコスモスゆれていた

雨あがりの朝…という出だしのフレーズで、ぼくはてっきり、この雨が、梅雨時分の六月の雨かと、長い間思っていました。
結婚…花嫁(bride)…六月の花嫁(June bride)…の連想です。
でも、改めて歌詞を読み直すと、はっきりと、コスモスのゆれる季節とあっては、この雨は、九月の長雨のことでしょうね。

別れの手紙…今ならさしずめメールなんでしょうか。
もっとも、ちゃんとしたメール仕立てなら良い方で、知らないうちに、メールアドレス、携帯の番号を変えられていた…なんて、ことが「いまどき」かも。(笑)

  結婚するって本当ですか 机の写真は笑ってるだけ

考えてみると、写真というのは、単に過去の一瞬を切り取っただけなのに、これほど、あとで、残酷に思えるものはないでしょうね。
心の中の想い出ならば、記憶というフィルタにかけられて、次第にセピア色に変化していくのに、写真はいつまでも鮮やか。

特に、近年は写真技術が進歩して色あせるのはまれです。
まして、笑っていたはずの写真が、あとで見ると、怒っていた、泣いていた…なんてことは、心霊写真以外、ありません。(笑)

  ほんの小さな出来事で 別れて半年たったけれど
  やさしい便りを待っていた 待っていた

ほんの小さな出来事で別れる…恋愛におけるこの別れのパターンは多いけど、問題なのは、二人の間における「出来事」の解釈の違いです。
一方は、決して小さなすれ違いだけと思っていないのに、もう一方は、些細な出来事くらいにしか思っていない。
心のすれ違い…そこから来る恋愛の悲劇でしょうね。
まあ、この女性のように、便りを待つくらいなら良いけど。
最近なら、待ち伏せストーカーになるかもね。(笑)

  雨あがりの街 青い風が過ぎる
  花屋の店先の赤い電話に立ちどまる

店先の赤い電話というのも、もはや、通じませんね。
いえ、電話回線が切られた訳じゃないですよ。(笑)
公衆電話の赤電話という言葉が無くなってるってこと。
まして、ダイヤルを回すなんて言葉もね。(笑)

  結婚するって本当ですか あなたによりそう そのひとは
  白いエプロンにあうでしょうか もうすぐあなたは遠いひと
  出来たらあなたの胸の中 戻りたい

いまさらながら、四半世紀前の歌ということを実感しますね。(笑)
「寄り添う」という言葉も、「白いエプロン」というイメージも、ここの「あなた」以上に、遠いものになってしまいました。(笑)

  結婚するって本当ですか
  いまでもあなたが好きだから 
  心をこめて祈ります 幸せを

ヽ(^^ ) えらいえらい、なかなか言えることやない。(笑)
…と、いうわけかどうか知らないけれど、この歌を歌ったダ・カーポの榊原まさとしと、旧姓久保田広子は、この歌がヒットして七年後に、結婚しました。
ダ・カーポ…音楽用語では、「最初に戻る…」でしたか?、多くの人は音楽の時間に習ったことを、とうの昔に忘れましたが、ダ・カーポは、初心を忘れなかった?…のかな。(笑)
当時、ダ・カーポの結婚が「結婚するって本当ですか」という見出しで、芸能誌などで、報じられましたね。(笑)

結婚後、ダ・カーポは活動を中止し、妻、久保田広子が、白いエプロンつけたか、どうかの確認はしてませんが(笑)、夫、榊原まさとしは、さだまさしから「不良少女白書」の歌を貰って、歌ったものの、万人受けするヒットはしませんでした。
そこで、ダ・カーポとしての活動を再開し、ご存知のとおり、フジテレビ「裸の大将」の主題歌「野に咲く花のように」が、地味ながらロングセラーヒットしています。

昔から、「結婚は人生の墓場」とか言われてました。
また古い江戸いろはカルタなどにも、子供のことを、「子は三界の首っかせ」なんて言われてます。
決して結婚とか、あるいは人の子の親になることが、昔から、大きな夢であったわけではないのです…。

結婚して出来なくなったこと…、子供がいるからやれないこと…、それを数えたら、両手にさえ余るでしょう。
でも、結婚したからできたこと…、子供がいるからやれること…、それも数えたら、両腕に抱えきれないほどに、いっぱいあります。

未婚や非婚を考えている人は、結婚について、子供をもつことについて、もっと考えてみてもいいのでは…。

(初稿2000.9 最終改訂2001.6)



結婚するって本当ですか

作詞 久保田広子
作曲 榊原 政敏

雨あがりの朝 とどいた短い手紙
ポストのそばには 赤いコスモスゆれていた

結婚するって本当ですか 机の写真は笑ってるだけ
ほんの小さな出来事で 別れて半年たったけれど
やさしい便りを待っていた 待っていた

雨あがりの街 青い風が過ぎる
花屋の店先の赤い電話に立ちどまる

結婚するって本当ですか あなたによりそう そのひとは
白いエプロンにあうでしょうか もうすぐあなたは遠いひと
出来たらあなたの胸の中 戻りたい

ルルル……… ルルル………
結婚するって本当ですか
いまでもあなたが好きだから 心をこめて祈ります 幸せを
ルルル……… ルルル………

結婚するって本当ですか
ルルル……… ……… ………

1974年(昭和49年)
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