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♪海は広いなぁ〜、大きいなぁ〜、月がのぼるし、日がしずむ〜、と、幼く、無邪気だったあの頃には、海を見ると、こんな純粋な歌が思わず口に出て、歌いましたっけねぇ。(笑)
ところが、どっこい…、思春期から、青春期にさしかかると、やたら血が騒ぐというか、ムンムンムラムラするというか、海を見たら、やたら駆け出して、そして、海に向かって、バカヤロ〜なんて、雄たけびをあげませんでしたか。(笑)
そして、青春時代も、やや峠を越えると、知恵もついてか…。
罪なやつさ ア− パシフィック
碧く燃える海
海に対して、バカ呼ばわりするどころか、「罪なやつ」と、罪をなすりつけて、犯罪者呼ばわりしてしまいます。
まさしく、これぞ、冤罪の構図です。(笑)
しかも、巧妙に、名誉毀損の罪を回避するために、直接的な表現の「海」とは言わずに、「パシフィック」(太平洋)と呼び、国際化に対応してる振りまでしてしまいます。(笑)
さらには、紺碧の「碧」を使って、碧く燃える海です。
青いでもなく、また、蒼いでもない。
まあ「蒼い時」は過ぎてしまったからでしょうけど。(笑)
どうやら俺の負けだぜ
まぶた閉じよう
ともかく、あっさり、負けを認めるという、潔さはいいのだけれど、けど、どうして、まぶた閉じなきゃいけないんでしょうか。
なにを期待してるのかなって、考えるのが…、不純?(笑)
夏の日の恋なんて
幻と笑いながら
このひとに賭ける
たしかに、夏の日の恋は、秋風が吹く頃には終る、というのが、通り相場ですから、ひとときの幻ということも、あながち誇張ではないでしょうし、また、幻だからこそ、この人に賭ける、と、臆面もなく、しゃあしゃあと言えるのでしょう。(笑)
汗をかいたグラスの
冷えたジンより
光る肌の香りが
俺を酔わせる
これは、もう、恋というよりは、酔いですね。(笑)
でも、ジントニックよりも、強烈に酔わせる肌の香りって…。
ちょっと想像できませんが…魅惑的。(笑)
幻でかまわない
時間よ 止まれ
生命のめまいの中で
まあ、幻なら許せる…しかも、めまいまで、してるならね。(笑)
あと…、めまいのほか、立ちくらみにも気をつけて、ついでに、動悸・息切れがするようなら、やはり、早めにお医者さんへ。(笑)
時間よ 止まれ
いずれにしろ、時間よ、止まれと思うようなときこそ、至福のとき。
でも、ほんとに止まってしまったら、果たして、どうなんでしょ…。
まあ、止まらないからこそ、止まれと思うものでしょうね。
しかし、大人になればなるほど、時間が経つのが、なんか、早くなっていくような気がします。
気がするというより、実感として思う人も多いでしょう。
これには理由があります。
4歳の子にとっての1年は、今まで生きてきた人生のうちの四分の一にあたり、20歳の人にとっては、人生の二十分の一、40歳の人にとっては、四十分の一にあたります…。
分母が大きくなるにつれて、同じ1年という時間の長さでも、相対的な1年の長さが、短くなる計算になります。
そういえば、アルベルト・アインシュタインは、相対性理論の中で、時間と空間の相対性を検証してる…そうですが、もちろん、凡人のぼくには理解できません。(笑)
でも、ときとして、こんな理論に基づくタイムマシンが発明されて利用できたらなと、思うのは、いくつになっても、変わりません。
まあ、時が止まっているというより、成長が止まったのかも。(笑)
矢沢永吉さん、昭和24年広島県生まれ。
伝説のロックンロールバンド「キャロル」のリーダーとしてデビューし、その後、ソロ活動を続けられています。
ロックバラード風のこの曲は、大ヒットし、今でも、ときおり、CM曲などに使われています。
(初稿2002.8 未改訂) |