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大学ノートの裏表紙に さなえちゃんを描いたの
東京帝国大学の赤門前にあった「まつや」という文具屋が、灰色の表紙に、薄いクリーム色紙を綴じて、ノートとして売ったところ、東大生に愛用されて広まったとされる大学ノート…、ですが、この歌では、ほとんど落書き帖扱いにされてしまいました。(笑)
一日中かかって 一生懸命描いたの
でも鉛筆で書いたから いつのまにか消えたの
もっとも、同じく東大前の「三河屋」という氷屋が、冬の寒い折りに、サツマイモを揚げて、カキ氷の蜜をからめて売り出したところ、学者、学生の間で評判となって広まったのが、「大学いも」とされますから、所詮、日本の大学とはこんなものなんでしょうか。(笑)
大学ノートの裏表紙の さなえちゃんが消えたの
もう会えないの もう会えないの 二度と会えないの
教科書とノートをブックバンドで綴じて、キャンバスを歩いていた時代に、この歌は、みんなの合唱歌だったように思います。
それも、これより一時期前の、岡林信康の「友よ」や、五つの赤い風船の「遠い世界に」と言った、「連帯を求めて孤立を怖れず」といったスローガンのもとに開かれた学生集会で歌われたような格調高い合唱歌ではありません。(笑)
どっちかという、大学や高校の文化祭の合同コンサートのフィナーレ代わりに、「じゃ、いくよ。わん、つぅ、さん、しぃ…、ほれ、大学ノートの…」という、非常に軽いノリで歌われました。(笑)
また、「さなえちゃん」を、「○○ちゃん」に代えて、好きな子への告白に使うといった文科系「ナンパソング」でもありました。(笑)
大学ノートの3ページに ケメ君を書いたの
いまとなっては、解説が必要なんですが、この「ケメ君」、佐藤公彦さんのことで、古井戸と、よく一緒に出ていたのですが、歌詞にもあるとおり、フォークシンガーには珍しい美少年でした。
ぼくには、その趣味はないのですが、確かに、あんまり可愛いかったので、別項で取り上げる事にします。(笑)
大学ノートの隅っこに 金崎さんを描いたの
金崎さん…と、歌詞の本には記載されているのですが、古井戸のメンバーの加奈崎芳太郎氏のことかと思います。
大学ノートのおもて表紙に ボクを描いたの
一日中かかって一生懸命描いたの
あんまり素敵だから 消すのはもったいないの
そして、描いた似顔絵が、素敵で消すのがもったいないといっている「ボク」が、この歌の作詞作曲で、古井戸のリーダー、メインボーカルの仲井戸麗市さんです。(笑)
仲井戸麗市さんは、古井戸を解散して、RCサクセションの忌野清志郎さんとバンドを組むなど、音楽的にもロッカーとして、かなり多彩な活動をして、現在に至ってます。
大学ノートの裏表紙の さなえちゃんが消えたの
もう会えないの もう会えないの 二度と会えないの
しかし、さなえちゃんだけでなく、あの頃の古井戸には、もう会えない〜、二度と会えないの〜です。(笑)
メロディはかなり単調ですが、印象に残る歌でした。
なお、この歌は、アドリブソングとも言うべきで、実際の曲は、一番の歌詞のみ…あとは、その場のアドリブの歌詞にあわせて、メロディも微妙に変化していきます。
今回の歌詞は、確か、よくラジオ番組などで、オン・エアされていたLIVE録音盤の歌詞ものですが、歌詞本を探して見ると、次のようなものもありました。
まあ、どうにでも歌ってくれという感じです。(笑)
大学ノートの裏表紙に よしこちゃんも 描いたの
三日もかかって 一生懸命描いたの
でも絵の具で描いたから 流れてどこかに消えたの
大学ノートの裏表紙の よしこちゃんが消えたの
もう会えないの もう会えないの 二度と会えないの
大学ノートのはじっこに ふくちゃんも 描いたの
ついででもいいから ついでに描いたの
でもついでに描いたから ついでに消えたの
大学ノートのはじっこの ふくちゃんも消えたの
もう会えないの もう会えないの 二度と会えないの
(初稿2001.1 未改訂) |