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「通りゃんせ」-ケメ

   五月雨 五月よ来るがよい 実らぬ恋もあるがよい
   私の縫ったちゃんちゃんこ 着る方も無く 衣替え

五月(ごがつ)の雨と書いて、五月雨(さみだれ)。
歌詞には、「五月雨 五月」とありますが、五月雨は、五月晴れの空が、一転にわかに掻き曇って降りだす、五月の雨というよりは、降り続く雨のことで、いわゆる梅雨の雨のことです。

  五月雨を 集めて早し 最上川
  五月雨を 降のこしてや 光堂   芭蕉「おくの細道」より

もっとも、梅雨という言葉の語源でもあるように、この時期は、梅の実が、たわわに実る頃でもあり、その梅の実にかけて、実らぬ恋もあるがよい…、と続けているのです。
そして、移ろいゆく季節の中で、はや夏場に向けての衣替えの時期を、人の心の移り気にかけて、詠みこんでいるのです。
なんか、妙に古典の授業っぽくなりましたね。(笑)

ついでに、ちゃんちゃんこ…還暦(60歳)のお祝いに、赤いちゃんちゃんこを贈るという風習も廃れ、今じゃ、ちゃんちゃんこと言えば、ゲゲゲの鬼太郎のユニホームだけですか。
えっ、まだ、愛用している方もおられます?(笑)

   かあさま倒れた台所 今じゃ私が おさんどん

おさんどんとは、家事、特に食事の用意のことです。
おさんのさんは、晩餐の「餐」かな…じゃ、どんは「丼」ってことはないと思いますが。(笑)

   憎い 八卦見言いおった 30過ぎまで嫁がずと...

八卦見は、当たるも八卦、当たらぬも八卦と、手相などの占いのことです…この時代は、24くらいで、30過ぎは売れ残りといわれた時代、行けず後家、行かず後家という言葉もありました。

…と、まあ、なんか、今回は、全般的に、国語の授業みたいになってしまいました。(笑)
卒業単位をさし上げますので許してください。(笑)


さてさて…、ケメ…佐藤公彦さんのことです。
公彦…キミヒコ…ケメヒコ…ケメなんでしょうかね。
古井戸の仲井戸麗市さんらと同じく、フォークの名門レーベルであった、エレックレコードに属していた関係からか、よく一緒に番組に出演していました。

エレックレコードを移籍した吉田拓郎のあとを、埋めるにあまりある、ともかく、フォーク界には珍しいジャニーズ系の美少年でした。

ジャニーズ系といえば、元祖ジャニーズのメンバーである、あおい輝彦さん(水戸黄門の助さん役の俳優、あるいは明日のジョー役の声優と言った方が分かりやすいかなぁ(^^ゞ)と、「あおい君と佐藤クン」というトーク番組(ラジオ大阪系列)も持ってました。

現在のケメさんは…調べて見ましたが、不詳でした。

不詳ついでに、作詞・作曲者不詳の童謡の「通りゃんせ」は、次のとおりです。

通りゃんせ 通りゃんせ
ここは どこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちょっと通して 下しゃんせ
ご用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札をおさめに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも  通りゃんせ 通りゃんせ

(初稿2001.1 未改訂)



通りゃんせ
作詞 門谷憲二
作曲 佐藤公彦

五月雨 五月よ来るがよい 実らぬ恋もあるがよい
私の縫ったちゃんちゃんこ 着る方も無く 衣替え

八月 葉月の虫の音は 愛しゅてならぬと鳴きまする
かあさま倒れた台所 今じゃ私が おさんどん

神無し 十月来るがよい 私も師走にゃ雪化粧
一人座って窓開けりゃ いつかは情けも 通りゃんせ

   通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの 細道じゃ

五月雨 五月よ来るもよし 実らぬ恋もあるもよし
憎い 八卦見言いおった 30過ぎまで嫁がずと...

1972年(昭和47年)
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