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別れの言葉だけを言うのなら、案外、簡単ですよね。
さよなら、さようなら、グッバイ…。
そして、ちょっと気障っぽく言うとしたら、いい想い出にしましょう、幸せな時間をありがとう、なんて言葉もいいですよね。
…でも、聞きたくはないけど。(笑)
坂の細い道を 夏の雨にうたれ
言葉さがし続けて 別れた二人
恋の終わりに言葉が見つからないのが、なんとも哀れです。
登り坂なのか、下り坂なのか、歩いてる当人たちもわからない。
ただ言えることは、寄り道も、引き返すこともできない細い道。
そして、夏の雨は、逃げ場のない容赦ない激しさで襲ってきます。
小麦色に焼けた 肌は色もあせて
黄昏わたし一人 海を見るの
焼け付くような、まばゆい日差しの中で、さらに燃え上がった恋も、ひとときのほてりがおさまれば、なぜか色あせた、まだら模様の褐色の肌ばかりが目に付いてきます。
そして、やってくるのは、いつも黄昏…。
冬が来る前に もう一度あの人と めぐり逢いたい
冬が来る前に もう一度あの人と めぐり逢いたい
四季折々に、日本は季節の変化が豊かです。
移ろいゆく季節の中で、過ぎ去ったときを、哀しみ、嘆き、また懐かしむことができるというのは、幸せな風土かもしれません。
でも、ふと思うのですが、赤道直下の人や、極点近くの人って、どんな歌を歌うのでしょ。(笑)
落葉つもる道は 夏の想い出道
今日もわたし一人 バスを待つの
落ち葉つもる道を歩けば、落ち葉が、かそこそと音をたて、まるで、ささやきあっているみたいです。
ほんの少しまえまで、木漏れ日の下を、寄り添いながら歩いていた恋人たちの消息を、噂しあうかのように…。
そして、バスは、まだやってこない。
冬が来る前に もう一度あの人と めぐり逢いたい
冬が来る前に もう一度あの人と めぐり逢いたい
この曲は、後藤悦治郎さんと平山泰代さんの「紙ふうせん」という夫婦フォークデュオの代表的な曲です。
なお、「紙ふうせん」はグループ名ですが、「紙風船」と書けば、「赤い鳥」時代の曲名です。(些細なことのこだわり(笑))
「赤い鳥」が解散して、「紙ふうせん」、そして、山本(新居)潤子さん、山本俊彦さん、大川茂さんら三人が「ハイ・ファイ・セット」を結成しました。
今回は、単調ながらも、ちらちらと空から舞い降りる雪と、冬の到来を告げる冬の雷、初時雨をイメージして、仕立てたつもり…なんですが、そう聴こえないかな。(笑)
(初稿2000.12 未改訂) |