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「二十歳のめぐり逢い」―シグナル


   風に震えるオレンジ色の
   枯葉の舞い散る停車場で
   君と出逢った 九月の午後
   男と女のめぐり逢い

この歌詞のシチュエーション(状況設定)は、かなり出来すぎていて、かなりクサイけど、それはまぁ〜、許すとしましょう。(笑)

九月の午後に、枯葉が舞い散るような地方ということで、きっと、秋の深まりが早い関東以北…そうですねぇ、青森の十和田湖周辺のひなびた停車場…くらい…なんて、作者に無断で、かってに設定しちゃまずいかなあ。(笑)

   君の話す 身の上話が
   いつか涙で途切れてしまう
   命を賭けた恋に破れて 心は傷ついて
   人を信じることが出来ない そんな人だった

旅先で出会ったばかりの人に、いきなり身の上ばなしをする…んですか。
そりゃ失恋したときの感傷旅行…気持ちはわかるが、命を賭けた恋に破れたんだから、それはそれで、悔いはないはずです。
それで、人を信じることが出来ないなんて…甘ったれるな!と、おじさんは言いたい。(笑)

  月日は流れ季節は変わり
  いつしか二人は愛し合う

しかし、まあ旅先で出会った男性が、もろに絵に描いたような…いや詞に書いたようなか(笑)…ともかく「いい人」なんですね。

女性の過去に、すっかり同情してしまう。
ともかく、シェークスピアの戯曲の中に、「かわいそうだってことは、惚れたってことだよ。」というセリフがありますが、同情も愛情のひとつということなんですかね。

   二十歳になって 大人になって
   出直すんだね過去など忘れ
   手首の傷は消えないけれど 心の痛みは

と、ここでヒロインの年齢が明かされます。
もっとも、歌の題名が、二十歳のめぐりあいだから当然かもしれませんね。(笑)

二十歳…ということは、命を賭けた恋は未成年時代。
手首の傷というから、いわゆる、このリストカッター(自殺未遂者)さんは、未成年者だったんですよね。

いや、別に、二十歳未満だから、恋や自殺を禁じる法律はないんだけど、やけに暗い青春です。

  僕がいやしてあげるやさしさで 君のためなら
  君のためなら

う〜ん、ほんとに、貴方は「いい人」だわ。(笑)

やさしさでいやす…もう四半世紀も前の時代に、昨今はやりの「癒し」を実践しているなんて、感服してしまいます。

でも、二十歳のめぐり逢いということは、きっと、男性も二十歳くらいの設定なんでしょうね。
それも、生真面目が服を着て歩いているような。(笑)

君のためなら死ねる…そんな純愛マンガもはやりましたから。(笑)

でも、まあ思春期から青春期にかけての男女には、そんな一途な恋の思い込みもあっていいよな〜、と、最近の若い子たちの恋愛事情を見聞きすると、ふと、そんな気もしてきますよね。

今回は、この歌が好きだった、という人には、ちょっと辛口な話、イメージぶち壊しの話になってしまったかもしれませんが、ご容赦ください。

けど、曲の方は、ギターの伴奏コードが確か、Am-Dm-C-と、初心者に弾きやすい基本的なコード進行で、ヒットしたのもうなずける曲だと思います。

…実は、ぼくも、感情をこめて、弾き語りした記憶があります‘‘r(^^;)
二十歳のめぐり逢いは、無かったけどねぇ(笑)
でも、なぜか、「22才の別れ」はあったりして。(笑)


シグナルは、あさみあきお(浅見昭男)さん、田村イ功夫さん、住出勝則さんの三人グループでデビューし、この曲がヒットしました。
その後、田村さんが抜け、稲垣達雄さんが加わって、1983年に解散し、元アリスのべーやんこと堀内孝雄さんと、堀内孝雄&ケインズとして活動するも、すぐに解散、あさみさん、住出さんは、現在も音楽活動をされているようです。

(初稿2000.9 最終改訂2003.10)



二十歳のめぐり逢い

作詩/作曲 田村功夫 

風に震えるオレンジ色の 枯葉の舞い散る停車場で
君と出逢った 九月の午後 男と女のめぐり逢い
君の話す 身の上話が いつか涙で途切れてしまう
命を賭けた恋に破れて 心は傷ついて
人を信じることが出来ない そんな人だった
 
月日は流れ季節は変わり いつしか二人は愛し合う
今日は君の 誕生日 ワインを飲んで祝おうね
二十歳になって 大人になって 出直すんだね過去など忘れ
手首の傷は消えないけれど 心の痛みは
僕がいやしてあげるやさしさで 君のためなら

二十歳になって 大人になって 出直すんだね過去など忘れ
手首の傷は消えないけれど 心の痛みは
僕がいやしてあげるやさしさで 君のためなら
君のためなら

1975年(昭和50年)
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