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人それぞれに夢があります。
たとえ、それが他者から見て、ほんのささやかで、ちっぽけな夢であったとしても、それはその人にとって、かけがえのない夢であるはずです。
Dreams come true−夢は現実となる、夢は叶う。
好きな言葉です。
でも、なぜか、せつない言葉です。
ささやかな、ちっぽけな夢でさえも、ときとして、叶わざる夢となってしまうことも、哀しいことに、true−事実であることを知っているからです。
そう、Un unfulfilled dream−見果てぬ夢。
だからこそ、人偏に夢、人の夢と書いて、儚い−はかない、と読ませるのでしょうか。
夢を削りながら 年老いてゆくことに
気がついた時 はじめて気付く 空の青さに
若いというだけで、ただそれだけで夢があった、そんな夢見る頃を過ぎると…。
夢は夢にして終わるもの、だからこそ、それが夢なんだよねぇ〜と、したり顔して、達観した顔つきになって、問わず語りに答えている。
そんな、自分の姿に気がつくときに、なぜかそこに、醜く老いそうな自分を見つけたような気がして、自己嫌悪に陥ることがあります。
人は、夢があるときは、前を向いて歩いていきます。
ときに早足に、ときに駆け足となっても、たとえ坂道であっても、目の前がドブであっても、前のめりになって、ずんずんと前を進んでいきます。
しかし、夢を失って、なすすべもなく、立ち止まったときに、人は恨めしげに、ただ天を見上げることになります。
そこではじめて、いままで気がつかなかった、空の広さ、空の青さに気がつきます。
夢は失った…、でも、そのおかげで視野は広がった…、見えなかったものが、見えるようになったんだ…、そう考えたい、ものなんですけどね。
あの人に教えられた 無言のやさしさに
今さらながら 涙こぼれて
酔いつぶれた そんな夜
やさしさは、言葉や態度にして表現しなければ、人に伝えられないものではありません。
しかし、また、言葉や態度にして表現しなければ、伝わりにくいのも事実です。
でも、決してやさしさは、饒舌ではありません。
言葉だけなら、なんとでも、掛けることができます。
目に見える態度だけならば、演じることもできます。
しかし、相手を思えば思うほど、相手の苦悩を背負いこみ、その重圧に、寡黙になってしまう。
思い余りて、言葉足らず…。
ただ、見守るだけの無言の中のやさしさ。
それもまた、やさしさの本質だとぼくは思います。
陽はまた昇る どんな人の心にも
ああ生きてるとは 燃えながら暮らすこと
冬晴れの空 流れる煙 風は北風
そうです…、朝の来ない夜はありません。
それは真実、誰もが分かりきっていることです。
誰もが経験していることです。
でも、そう言い聞かせても、眼前に広がる漆黒の闇は、永遠に続きそうな気配を感じるものです。
しかし、やはり、陽はまた昇る…。
そう自分の心に、強く言い聞かせて、歩き出さなければならないことが、人生の中では多くあります。
人生は重き荷物を背負いて遠き道を歩むが如し。
徳川家康の言葉とされている、この有名な言葉なんですが、ときとして、うっかり忘れらてしまうのは、これに続く言葉です。
人生は重き荷物を背負いて遠き道を歩むが如し。
急ぐべからず。
同じく、家康の性格を現すとされる「鳴かぬなら 鳴くまでまとう ほととぎす」という句と重ね合わせれば、家康が、ただ人生の労苦の実相を述べているだけではなく、「ときを待つべきのみ」、と、対処のアドバイスしてくれているのが、よく分かると思います。
削りに削られた夢のかけらを抱きしめて、やがて陽が昇るのを信じて、辛抱強く、忍耐強く、あせらずに待つ…、それが、今さらながらに大切だと思います。
鉢植えの紫蘭の花 朝の雨にうたれ
息絶えだえに ただひたすらに 遠い窓の外
紫蘭は初夏の野辺に、群生して咲くのが似合う紫色の花…、そして花言葉は、互いに忘れない…です。
しかし鉢植えにされた紫蘭は幸せなのでしょうか。
そばにいるだけで、互いに忘れないのでしょうか。
そばにいて、互いに忘れていく予感。
何事につけて、無理をすれば、いっときは華麗に花を咲かせることもできるのでしょうが、いつかはその無理が、どこかにひずみとして出てきてしまいます。
一所懸命の姿勢は大切なんですが、あくまで自然体で、けっして無理をしてはいけません。
手に取るな やはり野におけ れんげ草
もしかして言わなければ 別離ずにすむものを
それでも明日の 貴方のために
あえて言おう 『さよなら』と
多くのしがらみの中で、喉まで出かかった言葉を飲み込み、平穏さを装おいながらも、やはり心の奥底に広がるわだかまりの海。
善なる争いも、悪い平和もないのだからと、みずからに言い聞かせながらも、逡巡する心。
その心の旅路の果てに、導き出した答えはひとつ。
明日のために、そして、貴方のために、あえて…。
陽はまた昇るとは、明日を信じること。
そして、未来を信じること。
つまりは、自分を信じること…。
陽はまた昇る どんな人の心にも
ああ生きてるとは 燃えながら暮らすこと
生きてるとは、燃えながら暮らすこと。
しかし、考えりゃ、そりゃ、大変ですね。
あちらこちらで、燃え上がってくれちゃ…。
消防士さんは、オチオチ寝てられません。(笑)
…って、最後の締めくくりは、やはり、マスター(館長)らしく、しょうもない親父ギャグでした。(笑)
でも、そんなギャグを期待されている方も多いので、あえて…、そんな貴方のために…。(^^ゞ
でも、やはり、最後は決めましょう!!
春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す
春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す
冬は必ず春となる…。
堀内孝雄さん、矢沢透さんと、伝説のビッグバンド「アリス」を結成していた、谷村新司さん。
古くからのファンは、チンペイさんと呼びます。
「ヤングタウン」「セイヤング」などの人気の深夜ラジオ番組を持っていましたね。
ちなみに、マスター(館長)は、高校時代、声と話し方などが、谷村さんによく似ているという噂が学校で立って、あまりよく知らない同級生の女の子たちから、よく、突然に、電話を貰いました。
声を聞きたい…、それも純粋に声を聞いてみたいというだけの電話で、電話の向こうでクスクスと、笑い声のする電話でした。(笑)
でも、しゃあないから、おおきに〜ありがっとぉ〜♪、で、受話器を置きました。
あの頃から、サービス精神旺盛やったんやね。(笑)
でも、言うとくけど、チンペイさんほど、おでこはそんなに広くなってない。…けど、すけべさでは、いい勝負になってきたかも。(笑)
(初稿2004.3 未改訂) |