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「岬めぐり」―山本コウタローとウィークエンド

吉田拓郎さんや、長渕剛さんが、ハーモニカの名手ならば、山本コウタローさんはさしずめ、リコーダー(縦笛)の名手なんでしょうか。もちろんアブナイ話をしているわけではありませんよ。(笑)

リコーダーの音が、なんとも懐かしくて、良い感じの歌です。
もっとも、コウタローさんがこの曲を演奏するとき、リコーダーを吹いていた記憶は、さだかではありませんが。

  あなたがいつか話してくれた岬を僕は訪ねてきた
  二人で行くと約束したが今ではそれも叶わないこと

この岬って、彼女の故郷にある岬なんでしょうか。
あるいは、彼女が旅したとき、感動した場所なんでしょうか。
いずれにしろ、恋人同士のときは、恋人を自分の気に入った場所に連れて行きたくなりますよね。また相手もそうです。
時間と空間だけでなく、価値観も共有したいと考えるし、また、し合えるものと考えるものですから。

   砕ける波のあの激しさで
   あなたをもっと愛したかった

もっとも、永遠を信じた恋人たちの時間と空間は、どうしても、いつしか、ゆがみあってきます。
そうなれば、出逢った頃のことが懐かしく想い起こされると同時に、すでに愛も過去の出来事となっていくのです。

   岬めぐりのバスは走る 窓に広がる青い海よ
   悲しみ深く胸に沈めたら このたび終えて街に帰ろう

海岸線沿いの道路を走るバスに乗り合わせたときに、ふと脳裏に浮かび、自然と口ずさみたくなるようなフレーズです。
岬めぐりというのは、センチメンタルジャーニー(感傷旅行)に最適なのかもしれません。

この曲のギター演奏については、スリーフィンガーの代表的な、練習曲とも言える曲です。左手のコード進行が楽な分、右手のスリーフィンガーに専念できるという具合です。
なお、スリーフィンガーと言っても、ロックや水割りのツーフィンガーなんかとは無関係ですので、念のため。(笑)

ちなみに、競馬のアニメの「みどりのマキバオー」でリバイバル(替え歌ですが)した「走れコウタロー」は、山本コウタローさんがソロボーカルを務めたソルティーシュガーのヒット曲です。

山本コウタローさんは、昔は好きなキャラクターでしたが、結婚観などに違和感があって、最近はもうひとつ魅力を見出せません。

(初稿1999.8 最終改訂2001.7)



岬めぐり

        作詩 山上路夫
作曲  山本厚太郎

あなたがいつか話してくれた
岬を僕は訪ねてきた
二人で行くと約束したが
今ではそれも叶わないこと
岬めぐりのバスは走る 窓に広がる青い海よ
悲しみ深く胸に沈めたら このたび終えて街に帰ろう

幸せそうな人々達と
岬を回る 一人で僕は
砕ける波のあの激しさで
あなたをもっと愛したかった
岬めぐりのバスは走る 僕はどうして生きて行こう
悲しみ深く胸に沈めたら このたび終えて街に帰ろう

岬めぐりのバスは走る 窓に広がる青い海よ
悲しみ深く胸に沈めたら このたび終えて街に帰ろう

1974年(昭和49年)
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