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町はとても静か 白い雪が降り続く
雪の降る夜は静かです…。
空から舞い降りる雪が、さまざまな音や声を包み込んで、降り積もっていくからでしょうか。
そうすると、春になって、雪が解ける季節になると、包み込んだ音や声も解けてきて、北国、雪国の春はさぞ、賑やかなのでしょうね。(笑)
冗談はさておき…、って、こんな雑文で、冗談をさて置いてしまったら、何も残らないのですが(^^ゞ
まぁ〜、ともかく…。
雪は天から送られた手紙である…。
これは、雪の結晶の美しさに魅せられて、北海道大学で世界初の人工雪を作り出した物理学者、中谷宇吉郎氏の有名な言葉です。
天から舞い落ちた雪の結晶を観察することによって、その時の雲の状態や上空の温度、風の強さなどの気象条件を推測することができるということです。
雪の結晶を見たことがありますか?。
雪の結晶を、別名、六花(りっか)とも言います。
六角形の整った美しい結晶は、その成長過程の温度や湿度により様々な形となり、ひとつひとつが、それぞれに、異なる美しい形を持っています。
六花は、まさしく、一つとして同じものはない、世界に一つだけの花なのです。
北国、雪国の人にとっては、「雪害」という言葉もあるように、ときとして忌み嫌われる雪ですが、雪かきのひと休みに、雪は天から送られた手紙として、雪国の人にだけに与えられた、天からの恋文として、虫眼鏡を片手に、読んでみるのもいいかもしれません。
寒い部屋の隅で 僕は溜息
そんな時も君は 長い髪をかきなでて
僕に笑いかける 寒くはないと
雪の降る夜は、暖かです…。
反対に、冬の晴れた日の夜空に、冬の星座を代表するオリオン座のベテルギウスと、こいぬ座のプロキオン、そして、おおいぬ座のシリウスを頂点とする三角形、いわゆる、冬の大三角が、天空高くに、凛として輝くときは、寒さも極まります。
おまけに、オリオン座の中心にある三ツ星の斜め左上に、ウルトラの星、M78星雲がくっきりと見えたとしたら、ウルトラマンでなくても、空を見上げる余裕もなく、すぐにお家に帰りたくなりますよね。(笑)
でも、お家に帰っても、暖房器具の貧弱な部屋では、やはり、どうしょうもなく寒いものですが。(笑)
学生時代の頃のことです。
三畳一間の小さな下宿で、夜も更けて、ぼくが、ため息まじりに吐いた息が、部屋の中なのに、白く見えたことがあります。
長い髪をかきあげながら、相手が吐いた息も、もちろん白くなって、狭い部屋の真ん中で、二人の白い息が交わりあいました。
「寒い?」
「うん、少し寒いね…。」
「毛布、出そうか…。」
「ううん、それほど、寒くはないよ…。」
…と言えば、少し、艶っぽい感じがしますが、相手はもちろん男性、髪を伸ばした貧乏苦学生で、泊まりこんで徹夜で議論しあってた頃の話です。(笑)
なんか期待した人…、ごめんなさい。(笑)
あはっ、いつも言ってるでしょ。
青春音楽館の館長は、青春時代は、こう見えても、けっこう硬派だったんですって。
…で、こう見えて、いまは、どう見えてる?。(笑)
何が悲しいとか つらいわけじゃないけど
ただ 今は君のこと 抱きしめていたい
…ということなので、残念ながら、そのときの二人は抱き合って、暖を取ることはしませんでした。(笑)
そのかわりに、三袋のチキンラーメンを鍋で炊いて、学生食堂から失敬してきた香辛料のコショウを、やや多めに入れて食べ、暖を取りました。(笑)
しかし、チキンラーメンにコショウを入れて食べるよりは、やはり、寿がきやうどんに、大量の七味を入れて食べる方が、より暖を取るのに効果的ではないか、というのが、二人の深夜に及ぶ議論の末の実証結果でした。(笑)
すでに音信は途絶えたけど、京都の雪深い山奥の分校で、まだ彼は教壇に立っているのだろうか…。
強く 強く 強く 僕のこの両腕で
君を 君を 君を 愛し続けたい
今にして思えば、この曲の歌詞は、こんなに、とても刺激的なフレーズの歌詞だったんですよね。
「強く、強く、強く、」と、「君を、君を、君を、」のシンプルなリフレインなのに、きわめて印象的です。
そして印象的と言えば、そう、あの日のことも…。
と、思わず、思い出して、汗が出て来ました。(^-^;
なんの汗かは…言〜わないっと。(笑)
えっ?、あなたも汗が…ですか?。
だ・か・ら…、あなたの場合、それは、のぼせ、動悸、息切れ、立ちくらみの、のぼせ症状ですって。
早めの受診をお奨めします。(笑)
僕の腕の中で 涙こらえきれないね
そんな君がとても いじらしく思う
男性と女性は、どちらが泣き虫だと思いますか?
もちろん、個人差によるところが大きいのですが、我が国では、一般的に、いまでも、男の子が泣くと、男の子くせに泣くな、男の子だから、涙を見せてはいけない、と言われ続けて育ちます。
俺は男 泣き通すなんて出来ないよ
今夜も酒をあおって眠ってしまうのさ
俺は男 泪を見せられないもの
河島英五「酒と泪と男と女」
しかし、これは、江戸時代になってからの、男はいかなるときでも泣くべきではない、という封建的な武士道の思想に由来するものです。
平安時代の貴族などは、むしろ、花鳥風月、風趣風雅に感動して涙するような男でないと、野卑野蛮の非文化人のように思われたようです。
さらに、万葉時代にさかのぼると、男性が、おおらかに、自然の感情のままにして、涙している歌が多く残されています。
一方、女性は、泣くのを許されるという、消極的な受容でなく、より、積極的に泣く、つまりは、女の涙は武器になるとまで言われました。(笑)
感情が自然と高まって、純粋に泣く女性も多いのでしょうが、いつでも、どこでも、何度でも、自由自在に泣ける女性、もはや大量破壊兵器並みの武器とも言える涙を流せる女性もいることでしょう。(笑)
もちろん、男性以上に、涙を見せずに、泣くことを良しとしない女性もまた多くいます。
私は泣いたことがない
ほんとの恋をしていない
誰の前でもひとりきりでも
瞳の奥の涙は隠していたから
いつか恋人に会える時
私の世界が変わる時
私泣いたりするんじゃないかと感じてる
きっと泣いたりするんじゃないかと感じてる
中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」
でも、まっ、こんな女性なら、やはり松山千春くんでなくとも、いじらしく思えるのでしょうけどね。
♪飾りじゃないのよ涙は HA HAN♪ (笑)
そういえば、若いときはそうでもなかったけど、最近、本を読んだり、ドラマなどを見て、思わずもらい泣きしてしまうんだよねぇ〜って人いませんか。
涙腺が弱くなって、涙もろくなったっていう人…。
実は、ぼくもそうなんですが。(^^ゞ
これにはいろいろ諸説があって、原因も考えられますが、年を経て、さまざまな人生経験を積んで、人としての感性が豊かになったからか…、あるいは人のことをわが事のようにして思いやれる、人としての器が大きくなったからか…、と信じたいですね。(笑)
でも、残念ながら、真実はひとつ…。(笑)
涙というのは上まぶたの涙腺で分泌され、眼球を流れて、目頭の上下にある涙点で吸収されます。
そして、通常は、涙点から内部の鼻までの細い管である涙道を通過して体内に戻ります。
だから、さんずいに戻ると書いて涙ですね。(笑)
多くの涙が出るときは、この涙点での吸収が追いつかずに、涙があふれ出てくるのです。
しかし、加齢にともなって、この涙点の吸収能力が落ち、また、涙道の通過障害が起こると、少量でも涙があふれてしまいます。
要するに、涙もろさは、加齢による機能の減退によるものだったんですね。(笑)
真実はやはり残酷です。(笑)
何が悲しいとか つらいわけじゃないけど
ただ 今は君のこと 抱きしめていたい
冬はやがて春になります。
一面の雪化粧も、永遠に続くわけではありません。
そして、春になれば…。
そう、決して、みんなが待ち望んでいる春が来なければ良いなんて、思いません。
でも、春になれば…。
そして、柔らかな日差しの中で響く、雪解けの音に、希望に満ちた思いも募るはずです。
しかし、春になれば…。
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息 またひとつ
中島みゆき「春なのに」
だからこそ、冬の今…。
ため息をついたあと…。
今はただ、君を強く抱きしめて、その温もり、長い髪の甘い匂いを、降り続く白い雪のように記憶の一面に敷き詰めて、とどめておきたいと思うのです。
この雪化粧の風景の記憶とともに…。
町はとても静か 白い雪が降り続く
僕と君のために せめて雪化粧
せめて雪化粧
雪化粧、大阪市内でも、むかしは一年に数日くらいは、視界の一面が雪に覆われた街並み、雪化粧をした街並みが見られました。
でも、子どもの頃の雪化粧の想い出といったら、ぼくには、あまり良い想い出はありません。
雪の降る季節は、風邪などで、さらに体調を崩して伏せっていることが多かったからでしょうか。
長じて、結婚して、妻の実家がたまたま青森県下北地方であったことから、本格的な雪化粧の風景を見ることが多くなりました。
一面の雪、雪、雪、上下左右、いっぱいの雪、それこそ、掃いて捨てる…じゃなく、かいて捨てるほどの雪ですから、いわば厚化粧の雪化粧でした。(笑)
見上げれば白 見渡せば白
お元気ですか ふるさとは
今年も雪がいっぱいです
雪がいっぱいです
見上げれば白 見渡せば白
光の輪の中 粉雪が踊って
見上げれば白 見渡せば白
この手紙を一晩
窓辺に置きます冷たさの中に
心をこめて送ります
見上げれば白 見渡せば白
伊奈かっぺい「白いたより」
みなさんは、野や山や、林や森や、田や畑、街並みが、一面の雪で覆われて、まるで、白粉(おしろい)で化粧したように白く美しく変わった、雪化粧の風景に、どんな想い出があるでしょうか。
松山千春さん、言うまでもなく、北海道足寄郡足寄町の出身で、現在も在住。
千春さんの名前の由来は、北国、雪国の人、みんなが待ち望む春、いつまでも続く千歳の春、多くの春、千の春のようにと、…で千春。
とても、分かりやすいです。(笑)
千春さんの人生の応援メッセージのような北の大地に響くような歌もいいのですが、やはり、ラブソング、それも、この歌のような、語りかける静かなバラード風の歌も秀逸です。
(初稿2004.2 未改訂) |