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「シンシア」―吉田拓郎

よしだたくろう(現表記:吉田拓郎)とかまやつひろしによる連名音楽ユニットが発表したシングルレコードである。

タイトルの“シンシア”とは、1971年6月1日に「17才」でレコード・デビューを飾り、「元祖アイドル」と語られることもある[1]南沙織の愛称で、彼女のクリスチャン・ネームでもある。

南沙織の6枚目のシングル「早春の港」(1973/1/21発売、SOLA-74)を耳にしたよしだがこの曲に感銘を受け、アンサー・ソングとして制作したのが本楽曲である[2]。

1974年11月12日放送のフジテレビの音楽番組『ミュージックフェア』では、南沙織を挟んでよしだ・かまやつが「シンシア」を歌う模様が放送された[3]。当時、よしだはあまりテレビに登場しないことでも知られていたため、現在でも貴重な映像として放送されることがある。

(初稿2004.3 未改訂)


シンシア
作詞/作曲 吉田拓郎

なつかしい人や 町をたずねて
汽車を降りてみても
目に写るものは 時の流れだけ
心がくだけてゆく
 帰ってゆく場所もないのなら
 行きずりのふれあいで
 なぐさめあうのもいいさ
シンシア そんな時 シンシア 君の声が
戻っておいでよと 唄ってる
 君の部屋のカーテンやカーペットは
 色あせてはいないかい

人ごみにかくれて 肩をすぼめて
自分を見つめた時
過ぎ去った夢が くずれ落ちる
長い旅が終わる
 夜空は町に落ち 人々が
 笑いながら通りすぎる
 あの日とおんなじ所を
シンシア そんな時 シンシア 君の声が
戻っておいでよと唄ってる
 君の部屋に僕一人居てもいいかい
 朝を待つのがこわいから

シンシア 帰る場所も シンシア ないのなら
シンシア 君の腕で シンシア 眠りたい


1974年(昭和49年)
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