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「ほおづえをつく女」―風

てててて
(初稿1999.9 最終改訂2001.8)


ほおづえをつく女

作詞/作曲 伊勢正三

1、振り向きもせずに 男は去った
  女は半年 泣き続けた
  薄暗い部屋で ほおづえをついたまま
  幸せな日々を 思い出していた

  何故すてられたのかもわからないまま
  女は半年 泣き続けた


2、新しい季節が 女を変えた
  出会いを求めて 町に出た
  髪を切り胸の ボタンひとつはずして
  化粧直して 女は生まれ変わった

  お茶を飲みながらほおづえをついたまま
  女は男を 探しつづけた


3、女はそっと タバコくわえた
  男はすかさず 火をつけた
  かげりある女は とてもきれいに見える
  思わず誰でも 手をさしのべてみたくなる

  灰皿の中の古い燃えさしがまた
  新しい炎で 燃え上った


4、数える間もなく 時は流れた
  振り向きもせずに 男は去った
  慣れすぎた暮らしに 女は甘えすぎて
  男の心にまで ほおづえをついてしまった

  夜空の星がとても美しいのは
  ほんのすこし 光っているから


1976年(昭和51年)
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