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「木根川橋」―さだまさし

コメント コメント夢供養
(初稿2004.3 未改訂)


木根川橋


作詞/作曲
 『先生、俺達の木造校舎
  すっかりなくなっちまったんですねェ
  それに、あの暑い夏に重いローラー転がしてならした
  テニス・コートの上にプールなんか出来ちまって…
  先生、時の流れって、そんなもんですかねェ』

 木根川橋から水道路抜けた
 白髭神社の縁日は
 アセチレンたいて あんずあめ売ってますか
 相も変わらず にぎやかなんでしょうね
 (M−)
 あの頃何やら覚えて居るのは
 あの娘の笑顔と冷たさと
 不思議な胸のどよめきと
 あっけらかんとあっけらかんと
 みんなみんな 許せた毎日


 『先生、あの頃よくのりちゃんと銭湯行ってね
  あいつときたら、15番の下駄箱があくまでは
  どんな雪の中だって雨の中だって中へ入らなかった
  先生、覚えているかな、うちのクラスの15番、そう
  目のステキなのりの好きだったあの娘の
  出席番号だったんですよ』

 僕らはこっそり ノォトの片隅に
 あの娘の名前に 自分の苗字を
 かぶせて書いてはあわててぬりつぶし
 あたりを見廻し 赤くなったもんです
 (M−)
使いの帰りは廻り道をして
 あの娘の家の前を通ったもの
 そのくせ会えば そっぽを向いた
 なんともはや すてきだった
 仲間達に カンパイ!!


木根川薬師の植木市の日には
 今でも必ず雨が降りますか
 もんじゃ焼きのコツ 忘れちゃいませんよ
 カルメ焼き冷やすより易しかったもの
 (M−)
 あの頃チャリンコ転がして行った
 曵舟、押上、浅草の
 不思議な胸の高鳴りと
 荒川土手の忘れちゃいけない
 毎度毎度の 草野球

 『先生、みんな変っちまいましたねェ
  先生、先生……なんだ寝ちまったんですか…』

1979年(昭和54年)
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