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「ねこの森にはかえれない」―谷山浩子

1977年にファースト・アルバム「猫の森には帰れない」でデビューしました。
ねこの森には帰れない 77.5.25発売 PCCA-00258
歌手として本格的にデビューした「2枚目のデビューアルバム」。前半(A面)はそれまで貯めていた曲の中からいいものを選りすぐったので、上出来なのは当然だが、直前に書き下ろした後半(B面)の組曲がまた、いっきに書いたとは思えない出来である。あまり苦労せずにいい曲がたてつづけにできてしまう時というのがあるのだ。アルバム作りの楽しさと躍動感にあふれた、初期のおすすめ盤。(B面の組曲はあまんきみこさんの連作短編童話「くるまの色は空の色」をモチーフにしている)。

収録曲目……朝の扉を開くとき/河のほとりに/ねこの森には帰れない/私の愛した人/風を忘れて/お早うございますの帽子屋さん/すずかけ通り三丁目/おさかなはあみのなか/山猫おことわり/くま紳士の身の上話/本日は雪天なり



(初稿2004.3 未改訂)


歌詞

作詞/作曲 谷山浩子

 きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から
 お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます
 私の好きな赤いきのこ なつかしい朝のそよ風
 思い出したら 泣きたくなった だけど今では仕方ないこと

 ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから
 ねこの森には帰れない なくした夢はもどらない
 
 きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から
 どこにあるのかもうわからない 海の底か雲のあいだか
 だけど返事を書きました ここはとてもよいところです
 仕事をしてます 恋もしました 人混みの中はとても休まります

 ねこの森には帰れない 帰る道だって憶えてない
 ねこの森には帰れない なくした歌はうたえない

 きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から
 お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます
 思い出すなんてしたくないの 淋しいのはいやだから
 淋しくなったら 電話をかけて あのひととふたり街を歩くわ

 ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから
 ねこの森には帰れない なくした夢はもどらない


19年(昭和5年)
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