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「たそがれマイ・ラブ」―大橋純子

1978年
この日本人離れした歌唱力と音楽センス。実力派シンガーという言葉は、彼女のような人のためにある。元々ボサノヴァが好きだった彼女は、地元北海道の短大時代、先輩のバンドのリードヴォーカルに抜擢されR&Bに目覚める。上京後、レコード会社のオーディションに合格し'74年ソロデビュー。歌謡歌手ではなくポップス・シンガーでありたいという彼女の希望に添い、デビュー・アルバムは当時では珍しく洋楽のカヴァー曲が7割を占めた。76年、2ndアルバムをリリースする前後から、"大橋純子&美乃屋セントラルステイション"名義で活動、ライヴハウスや学園祭を積極的に周り、元祖"学園祭の女王"の異名をとる。ちなみに初期のバンドの中心人物は土屋昌巳(後にテクノポップ・バンド"一風堂"を結成、SHAZNAがカヴァーした「すみれSeptember Love」で有名)。元々バンド指向の彼女は、この後77年『東京音楽祭』出場、「シンプルラブ」で全国区へ。翌年「たそがれマイ・ラブ」が大ヒットを記録、日本レコード大賞金賞に輝き、その実力は全国に知れ渡る。81年からはソロとして活動を続け「ビューティフル・ミー」、結婚式で今もよく歌われる「シルエット・ロマンス」などのヒットを放つ。現在も「ブルーノート」や「スィート・ベイジル」等、シティ派のライヴハウスでライヴを行い、1〜2年に1作という理想的なペースで良質のアルバムをリリースし続けている。



(初稿2005.3 未改訂)


歌詞

作詞/阿久悠 
作曲/筒美京平

今は夏 そばにあなたの匂い
しあわせな夢に おぼれていたけれど
夕立ちが 白い稲妻つれて
悲しみ色の 日ぐれにしていった
しびれた指 すべり落ちた
珈琲カップ 砕け散って
私はただ あなたの目を
言葉もなく 見つめるだけ
さだめという いたずらに
ひきさかれそうな この愛

今は冬 そばにあなたはいない
石畳白く 粉雪が舞い踊る
ひきさかれ 愛はかけらになって
それでも胸で 熱さをなくさない
凍える手で ひろげて読む
手紙の文字が 赤く燃えて
私はもう あなたの背に
もたれかかる 夢を見てる
さだめという いたずらに
ひきさかれそうな この愛




19年(昭和5年)
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