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「鳥辺野」―さだまさし

うつろい
[アルバム] 1981.06.25

(初稿2004.3 未改訂)


歌詞

作詞/作曲
 寂しいからとそれだけで来るはずもない 鳥辺野

 山道をゆけば 散り急ぐ様に
 遠近に寒椿の紅 道を照らす春まだき

 風景自身が 淋しがってるから
 ひとこまに身を置いただけで 自分が救われる

 風はさや 風はさやさや
 竹はゆら 竹はゆらゆら
 振り返るより速く あなたは立ち去っていた

 人の心移ろい易く その傷癒え難く
 立ち止まって うろたえるは
 愛と同じ重さの 悲しみ


 木立の間に間に 埋もった枯葉
 そんな風にあなたと私の それぞれの記憶の中で

 お互いの事が やがて薄れてく
 そこここに散りばめたはずの 真実までかすませて

 夢はさや 夢はさやさや
 嘘はゆら 嘘はゆらゆら
 すれ違うより速く あなたが遠ざかってゆく

 前のめりのまま 無造作に投げ出された愛が
 季節に追われ ころんだまま
 野晒しになっている 鳥辺野


19年(昭和5年)
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