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N.S.Pのリーダー、天野滋(あまのしげる)さんが、2005年(平成17年)7月1日午後7時8分、脳内出血により、亡くなられました。
享年52歳でした。 謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。 天野さんは、1953年(昭和28年)5月5日、岩手県一関市に生まれ、1972年(昭和47年)国立一関工業高専の同級生、中村貴之さんと平賀和人さんで、N.S.P(ニュー・サディスティック・ピンク)を結成、1973年(昭和48年)第5回ポピュラーソングコンテストに「あせ」で入賞、「さようなら」でデビューしました。 その後、「夕暮れ時はさびしそう」などがヒットしますが、コンサート重視の音楽活動で、やがて音楽志向の違いによるメンバーの脱退等で自然消滅、2002年に16年ぶりにオリジナルメンバーで復活しました。 しかし、2004年1月に、天野さんは「早ければ6ヶ月、長くても2年以内」という大腸がんを宣告され、転移も進んでいて、もはや完治治療は望めないままに、2月に7時間に及ぶ手術を受けました。 にもかかわらず、4月からコンサートツアーを開始、そして一年半の闘病中にも、頑なまでにコンサートを続け、新曲をリリース、今年の3月までステージに立ち、天野さんは、まさに壮絶な生きざまを、ぼくたちに見せてくれました。 「いつでも青春音楽館」でも、「さようなら」を筆頭にして、「夕暮れ時はさびしそう」、「弥生つめたい風」、「雨は似合わない」、「八十八夜」と、さほど熱心なN.S.Pファンでもなかったのに、気がつけば、いつのまにか5曲も掲載させていただきました。 そして、今年の春、持っていたフォーク全集本の中に偶然にN.S.Pの懐かしい「線香花火」の楽譜(メロディ譜)があるのを見つけました。 八十八夜を過ぎた頃だったと思います。 それで、懐かしいN.S.Pの「線香花火」をアップしたいなと思い立ちました。 ぼくの好きな「線香花火」という曲は、N.S.Pのほかに、さだまさしさんの「線香花火」と、吉田拓郎さんの「せんこう花火」があり、さださんのは、すでに掲載済みで、拓郎さんのもすでに楽屋裏に置いてあったので、さきに拓郎さんのを掲載して、そして最後に、N.S.Pの「線香花火」を取り上げたいと思ったのです。 6月はぼくの誕生月ですが、3年前に亡くなった幼稚園の頃からの幼なじみであった親友の祥月でもあり、その彼に、線香を手向けるような気持ちで、「せんこう花火」と「線香花火」をアップしたいと思ったのです。 もちろん天野さんの深刻な状況は知りませんでした。 N.S.Pのギター楽譜集も6月末に発売予定と聞いたので、早々とネット予約し、メロディ譜だけで作ったMIDIを8月の更新前にギター譜を参考に、ブラッシュアップできるかなとも計画していました。 来年も二人で できるといいのにね 「線香花火」のこのラストフレーズを、エッセイで、どうまとめようかと、ぼんやりと考えてもいました。 でも、来年はなかったのですね…。 ![]() 7月4日、帰宅したときに、ニュースで知ったという妻から「天野さん、亡くなったよ。」と聞かされました。 半信半疑でネットで調べて訃報に接しました。 ショックでした。 病気で体調を崩しているということは知っていましたが、春にはコンサートと新曲を、そして延期になってた楽譜集もまもなく発売ということだったのに、その楽譜集の代わりに、訃報が届くなんて、まさか死に至る病気だったとは夢にも思っていませんでした。 でも、ある意味では、急にN.S.Pの「線香花火」をアップしたいと思ったのは、天野さんの虫の知らせだったのかもしれません。 もちろん、「線香花火」が天野さんへのレクイエム(鎮魂歌)になるなんて、思いもしませんでしたが…。 ほんとに熱心なN.S.Pファンじゃなかったけど、天野さんのこともよく知らなかったけど、気がつけば、天野さんの歌詞とメロディが、ぼくの青春時代のおりふしに、いつも流れていたような気がします。 ギターを教えてもらい、可愛がってもらった高校時代の親しかった先輩に先立たれたような気がします。 天野さんの歌詞とメロディに包まれた、さまざまな想い出たちが、頭の中をぐるぐるとかけめぐります。 ![]() 思えば、天野さんは、若いときから「生きる」、「どう生きるべきか」ということについて、真摯に問いかけて、歌作りを心がけていたように思います。 天野さん、ぼくたちに多くの「青春のかけら達」の想い出…ほんとに、ありがとうございました。 追悼の意を込めて、ここに、メロディ譜だけからアレンジした未熟・未完成のMIDI楽曲2曲をアップします。 う〜んって、腕組んで、にらまないでください。 変なアレンジだなぁ、なんて笑わないでください。 これでも精一杯、頑張ったんだよ、天野先輩。 N.S.Pのこと、天野さんのこと、そして天野先輩が残してくれた素晴らしい歌詞とメロディを、その雰囲気だけでも、みんなに伝えられたら、天野先輩、しかたないヤツだなぁと、にやって笑ってくれますか。 そして、いつになるかわからないけど、これらの楽曲に勝手なエッセイもつけさせてくださいね。 天野先輩が、ぼくを励ましてくれたように、ぼくも、ぼくなりに、微力ながら、みなを励ましていければと思っています…。 ![]() さようなら…。 安らかにお眠りください、天野さん。 つらいつらいと言ってたころが 幸せだと いまわかる 改めまして、N.S.P、天野さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 合掌
天野さんが逝った夏の終わりの忌明けに いつでも青春音楽館 マスター(館長) |